逆突によるむちうちに関するQ&A
逆突とはなんですか?
逆突事故とは、車両がバックで走行中に、人や他の車両に衝突する事故のことを言います。
公道ではバックで走行することはほとんど見受けられませんので、駐車場内で逆突事故が起こることが多いと言えますし、実際当法人が取り扱った案件の逆突事故も駐車場内で発生したものが多くあります。
逆突でもむちうちになりますか?
むちうちとは、交通事故などにより頚部等に力が加わったために、頚部や背中などに痛みなどが生じる症状のことを言います。
逆突事故であっても頚部等に力が加わったりすれば、むちうちになることは十分にあり得ます。
逆突でむちうちになった場合でも後遺障害等級認定はされますか?
逆突事故の場合、後方から衝突される追突事故と異なり、自分の前方から車両が近づいてくるわけですので、衝突する際には身構えたり、防御姿勢をとることができると考えられます。
そのため、逆突事故で受傷したとしても、症状は軽いと言われたりしますので、症状が残存しても、後遺障害等級が認定されるほどの痛みを残さないとも言えます。
そこで、逆突事故の場合、後遺障害等級認定はされる可能性は低いと言えますが、事故における加害車両の速度等や衝撃度、受傷した程度は個々により異なりますので、後遺障害等級認定される場合もあります。
逆突でむちうちになった場合に注意すべき点はなんですか?
⑴ 保険会社が受傷自体を否定
逆突事故の場合、①バックの速度が遅いこと、②上記のとおり、自分の前方から車両が近づいてくるため、衝突が予期できることなどから、身構えたり防御姿勢をとることができると考えられていること、などから、加害者加入の保険会社から、受傷したこと自体を否定されることがあります。
その際、被害者がどのような態勢であったのか、何をしていたのか、など詳細に事情を説明することが求められます。
事故は一瞬の出来事であるため、詳細に記憶していることは難しいですが、できるだけ記憶にとどめ置くなどしておくことが必要です。
⑵ 治療費の打ち切りが早い
仮に、保険会社が受傷自体を否定せず、治療費の支払いを行うとしても、逆突事故の場合、通常の追突事故等と比較すると、打ち切りが早い傾向にあります。
それは、上記のとおり、身構えたり防御姿勢をとることができるため、予期できない追突事故よりは受傷の程度が軽いと考えられるからです。
そこで、しっかりと症状を理解してもらうためにも、普段よりしっかりと医師等に症状を伝えることが必要となってくるでしょう。
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