過払い金を自分で計算する方法
1 過払い金とは
過払い金が発生するのは、いわゆるグレーゾーン金利があるためです。
利息制限法を超える金利で返済していた場合、このグレーゾーン分だけ払い過ぎていたこととなります。
そこで、どれだけの金利相当額を払い過ぎていたのか計算し直すのが、過払い金の計算です。
計算をし直し、過払い金の発生の有無や金額を確認することとなります。
2 利息の計算方法
利息は、以下の計算方法で計算します。
元金×金利÷365×利用日数
自分で過払い金を計算するには、上記の計算方法で取引の回数だけ計算をし、実際に支払った金額との差額を算出する必要があります。
しかし、それは、膨大な事務作業を要しますし、容易なことではありません。
そこで、以下、自分で計算する場合に必要なものなどを挙げていきます。
3 自分で計算するために必要なもの
⑴ エクセルが使えるパソコン
上記の計算式を自分で手書きなどで算出すると膨大な事務作業となります。
そこで、まずはエクセルが使えるパソコンが必要となります。
これは、のちに述べるソフトがエクセルを使用していることが多いためです。
⑵ 取引履歴
過払い金発生の有無および金額を確認するためには、借入れを行った日および金額、返済した日および金額といった詳細な取引の履歴が必要となります。
ただ、すべての伝票などを保管していることは稀です。
そこで、過払い金返還請求を行おうと考えている対象業者から取引履歴の開示を受ける必要があることがほとんどです。
取引履歴の開示義務があることから、業者は、開示に応じてくれますので、履歴を開示してくれないかも、などの心配は必要ありません。
ただ、取引履歴は自宅に郵送等されますので、同居の家族に借り入れがあったことなどを秘密にしている場合は注意が必要です。
⑶ 計算ソフト
過払い金計算ソフトは、インターネット上で公開されていたりしますので、それらのソフトをダウンロードして、入力していくことになります。
⑷ 必要なものをそろえて計算を
上記の用意もなく自分で計算をしようとすると、正確な過払い金の金額を出すことは難しいと思います。
間違った計算で算出した過払い金を業者に請求しても、業者は応じてくれません。
そこで、きちんとした計算をするためにも、必要なものをそろえた上で算出することをお勧めします。