戸籍の取得2

一口に戸籍の取得といっても,実際には,大きな労力を有することも多いです。
例えば,相続関係を調べる場合は,被相続人の戸籍を,出生(多くの場合)から死亡まで取らなければなりません。
そして,出生から死亡までの戸籍が,1枚で済むことは,ほとんどありません。

戸籍は,法改正等により,何度か改製がされています。
一度改製がされると,改製前と改製後で,別々の戸籍が作られることになります。
調査に際しては,当然,改製前の戸籍も改製後の戸籍も取得しなければなりません。

また,結婚や養子縁組等の身分関係の変動により,以前入っていた戸籍とは別の戸籍が作られることとなります。
この場合は,結婚前の戸籍も結婚後の戸籍も取得しなければなりません。

他にも,本籍地の変更があった場合は,新たに戸籍が作られることとなります(管内転籍を除く。)。

このように,新たに戸籍が作られることは,一生で多々あることですので,出生から死亡までの戸籍を取ると,少なくて2から3枚,多いと5枚以上,戸籍を取らなければならなくなります。

このように,枚数が多くなってくると,戸籍を取るだけでも大変な作業になります。
親族関係が複雑な場合は,弁護士,司法書士等に依頼した方が良いことも多いと思います。

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